西武が2試合連続で終盤にひっくり返す逆転劇。決着をつけたのは、ベテランの炭谷だった。
0―2の九回1死から四死球と内野安打で満塁の絶好機。源田の2点適時打で同点とすると、後続は申告敬遠などで2死満塁に。炭谷が思い切り振り抜いた打球は詰まりながらも二塁手の頭を越え、サヨナラの走者が生還した。
球場が歓喜に沸くと満面の笑みで両手を挙げて喜び、37歳のベテランは「最高」と感慨深げ。11年ぶり2度目のサヨナラ打を「もう二度とないと思っていた感覚」とかみしめた。
昨年から試合前のチーム練習に先駆けて打撃の自主練習に取り組んでいる。中村剛からも助言をもらい、「交流戦に入る前くらいから感覚がいい」と手応えを得ていた。この日も若手選手らが集合する前にグラウンドに。地道な努力は結実した。
捕手として出場の機会が限られている中での貴重な一打。チームは八回に2点差を逆転した前夜に続く勝利で、4位から一気に2位に浮上した。