ぐるーり世界の旅 国内編 京都・洛北/叡電で巡る新緑の京都/詩仙堂/円光寺

  • 時事イラスト, 暮ラ2
  • 2025年6月13日
応挙竹林
応挙竹林
枯れ山水の奔龍庭
枯れ山水の奔龍庭
叡山電車の先頭車両から見た「もみじのトンネル」
叡山電車の先頭車両から見た「もみじのトンネル」
㊤庭㊥門㊦壁上部には江戸時代の絵師、狩野探幽(かのう・たんゆう)が描いた中国の詩人の肖像画がある
㊤庭㊥門㊦壁上部には江戸時代の絵師、狩野探幽(かのう・たんゆう)が描いた中国の詩人の肖像画がある

 叡山電車の先頭車両から見た「もみじのトンネル」㊤庭㊥門㊦壁上部には江戸時代の絵師、狩野探幽(かのう・たんゆう)が描いた中国の詩人の肖像画がある枯れ山水の奔龍庭応挙竹林 濃い緑に彩られる初夏の京都・洛北。叡山(えいざん)電車(叡電)に乗って詩仙堂や円光寺を訪れ、静寂の中で青モミジやコケの庭といった新緑を満喫した。

 洛北は市中心部から北に位置する。叡電の出町柳駅に午前中に到着し、まず向かったのは歩いて数分の和菓子屋「出町 ふたば」。

 同店は130年余り前に創業。当時から変わらぬ製法で作る豆大福は、北海道産の赤えんどう豆入り。夏は、水無月(みなづき)、葛まんじゅうなど季節の餅も大人気だ。

 既に長蛇の列ができている。せっかくなので、1時間近く並び、豆大福と草餅を買った。

 餅はおやつに食べることにして、出町柳駅から鞍馬駅行きの叡電に乗った。3駅目の一乗寺駅で下車し、10分程度歩いた所に詩仙堂がある。江戸時代の文人、石川丈山(じょうざん)が晩年を過ごした山荘跡で、大本山永平寺(福井県永平寺町)の末寺として知られる。

 小さな門をくぐり、緑の木々に囲まれる石段を上ると建物があった。中に入ると、唐様庭園が目の前に広がる。「ケ、ケ、ケ、ケ…」というカエルの鳴き声と、時折「トーン」と、ししおどしの音だけが聞こえる。

 松葉色の緑がまぶしい庭園内を歩いた。5月初旬ということもあり、風が爽やかだ。

 詩仙堂を後にし、近くの円光寺へ。徳川家康が伏見に建立し、その後1667年に今の地に移転した。山門をくぐると、枯れ山水の「奔龍庭(ほんりゅうてい)」があり、渦を巻く白砂が見事だ。

 もう一つの見どころは、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園の「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」。緋毛(ひもう)せんに座り、木漏れ日の中で輝く若葉や深い黄緑のコケを眺めると、心が落ち着いてきた。江戸時代の絵師、円山応挙がモチーフにして描いたという「応挙竹林」も歩いた。

 緑で目が癒やされたら、小腹が空いてきた。寺を出て、ふたばの大福餅をいただく。ふっくらとした餅と大粒で甘みのある赤えんどう豆に、程よい甘さのあんが口の中で混ざり合った。

 一乗寺駅に戻り、再び鞍馬駅行きの叡電に乗る。市原駅~二ノ瀬駅間で「もみじのトンネル」が10月下旬まで運行中だ。先頭車両に立って窓から外を眺めていると、程なくしてぐっと速度が落ち、前方がまばゆい緑の木々で埋まる。深緑に吸い込まれそうになった。

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