静岡県で2024年、通信制高校2年の男子生徒＝当時（17）＝に繰り返し暴行を加え、水死させたとして殺人などの罪に問われた無職堀内音緒被告（22）の裁判員裁判の判決が13日、静岡地裁浜松支部であった。来司直美裁判長は「殺害方法は残酷で、極めて悪質だ」として、懲役17年（求刑懲役18年）を言い渡した。

　来司裁判長は判決で、被告は知人のフィリピン国籍の男（19）＝殺人罪などで起訴＝に同調して男子生徒に暴行し、その後も男に暴行を指示したり生徒を川へ落とす方法を提案したりしたと指摘。「制裁を加え、それを隠す動機で行われたもので、極めて身勝手だ」と非難し、同種事案でも「重い部類に当たる」とした。

　判決によると、被告は24年2月5日、浜松市内のアパート一室で男子生徒に複数回殴る蹴るなどの暴行を加え、車のトランクに監禁。同県湖西市内の川に転落させ、水死させた。