進路相談など気軽に 高大地連携事業 札大生と交流 鵡川高3年生

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  • 2025年6月16日
笑顔で意見交換をする鵡川高校の生徒と札幌大学の学生

 むかわ町の鵡川高校(志鎌正人校長)は2022年度以降、同町、同校、札幌大学の三者の包括連携協定に基づく高大地連携事業を通じ、札大との交流を深めている。生徒と学生が定期的に触れ合っており、今年は13日に札大の学生18人が来町し、鵡川高の3年生33人の進路相談に乗ったり、生徒たちと海岸清掃をしたりした。会話を弾ませ、学生と生徒、相互に良い刺激を受けたよう。

 包括連携協定は22年3月に締結し、以来毎年、札大からは希望した学生が鵡川高を訪れ、生徒と異年齢交流をしている。

 今年は鵡川高で、学生と3年生が話をしながら昼食を食べた。3教室に分かれて設けられた「リアル進路相談」と称する場では、3年生が学生に相談に乗ってもらったほか、現在、大学で活動していることや頭で描いている将来について話を聞いた。1人ずつサイコロを振り、出た目によって「大学生って?実際どう?」「高校生の自分」「進路決定時期はいつ頃?その時に悩んだこと」など六つのテーマについて自分の考えを伝え、意見交換もした。

 参加した札大4年の山館奈央子さん(21)は「鵡川高校の生徒と交流するのは初めて。進路や夢を聞いて刺激を受けた」と笑みを浮かべた。鵡川高3年の嶋田侑吾さん(17)は「大学生から『今のうちにできることは全部やった方が良い』とアドバイスをもらった。自分の進路も今後考えていこうと思った」と話した。

 海岸清掃は、鵡川高が例年、町の中高一貫教育連携推進事業として、鵡川中学校の生徒と行っている。今回は、日本財団(東京)の「海ゴミゼロウイーク2025」の取り組みとして中高大地の連携を深めようと実施した。

 鵡川高の3年生、鵡川中の3年生42人に、「より地域に密着したい」と希望する札大の学生、町職員4人が加わり、グループを作って町駒場の海岸を歩き、タイヤや木片、瓶などのごみを拾い集めた。

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