苫小牧川柳社

  • 文芸1
  • 2025年6月17日

 妣(はは)の名と同じ名前の藤の花坂本美地子

 バドミントン孫と競うも腰痛む箱崎 倫子

 雨続き雑草だけが嬉し顔西内 一幸

 ランドセル小さな体駆けていく大槻としこ

 年金は今の物価に反比例村本幸夢螺

 温めよ自分の心ふくらませ

 小林 立幸

 どこにある迷子になったか備蓄米佐々木かずこ

 はかどらぬ遺骨収集旧戦地

 酒井 藤男

 格下が日の丸背負い赤帽子佐々木いさお

 言い訳はしない背筋がのびている櫟田 礼文

 通る度植え人偲ぶ桜道高野ついこ

 絞り出す鯣かじって駄句一句中津 遊水

 天空のパステルカラー春誘う坂本 富子

 酔う程にあるやなしやの下心宮副恵美子

 星条旗隷属の罠嵌めたまま

 三隅 雅游

 春色のスカーフ弱音包み込む横関 みち

 太陽の下で恥じない暮らし向き前橋せつ子

 教皇の言葉厳か高い空福田 正響

 T字路を今日は左へ自由人

 遠藤 俊二

 春爛漫赤白ピンク我が庭も

 沖田 龍児

 課題「大」

 物価高止まらぬ結果大不況遊 水

 如何かな大義名分ほどほどに倫 子

 大事ものあれどこにいった探す日々一 幸

 困ったな自己中心の大統領幸夢螺

 大口で笑いころげて疲れでるとしこ

 ブカブカの服に今では身を合わすかずこ

 大地震来るぞ来るぞと脅されて

 いさお

 大宇宙ゴマ粒ほどの人が生き美地子

 先がない人生かけた大掃除藤 男

 次世代へ大地の香り食文化み ち

 物価高忍耐袋膨らます富 子

 大国が小を飲み込む世界地図龍 児

 選挙戦大言壮語憚らずせつ子

 頂いたご縁大事に古き友ついこ

 大きな夢持って羽ばたく季節来る恵美子

 大空に虹の橋かけいってみる立 幸

 乳母車大きな夢も乗せている礼 文

 遠大な計画秘めて発つ故郷俊 二

 無限大温もり探す辞書の海雅 游

 大成は遥か彼方に一歩二歩正 響

 ハスカップ集(5月号)から仮面錆び素顔のままを陽に晒す

 三隅 雅游

 年齢がある程度達した人生観を「仮面錆び」と表現。仕事上や交際などの場面では、どんな人間も仮面を着けているはずです。それは身を守る上での必要の成せる業とも思います。リタイアしたり自分自身で善悪を判断されている現在、もうその仮面を着ける場面もなくなったのでしょう。作者の達観された思いが、「素顔のままを陽に晒す」と表現されていると思います。

 AIが心の糸を置きざりに

 坂本 富子

 最近ではAIという言葉を見たり使わなかったりした日はないくらいありふれた文字になりました。AIは良いことに使われる場合が多いとは思いますが悪用される場合も多いですね。人間のあらゆる条件、文字や例などがインプットされているので、あとは目的への判断になります。人間の移りゆく感情や、思いつき、育ってゆく思いや直感などとは比較になりません。作者の「心の糸」は、人間の不安や心配につながりますが、きっと何かを見いだせる時があるはずです。

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