鵡川中高生 花壇に植える 東日本大震災被災地からヒマワリ

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  • 2025年6月18日
東日本大震災の遺族が育てたヒマワリの苗を植える高校生たち

 鵡川高校(志鎌正人校長)で13日、東日本大震災で児童74人が亡くなった宮城県石巻市の大川小学校の遺族が育てているヒマワリの苗80株を、1年生7人が敷地内に植えた。種が3月に同市の任意団体から届き、同校職員が苗まで育てた。生徒たちは作業を通じ、命の大切さを改めて認識した。

 大川小のヒマワリは、わが子を亡くした親が子どもが喜ぶようにと、校庭や近くの高台に種を植え、成長する姿を子どもに重ねてきた。

 同校には2025年3月11日、任意団体「Team大川未来を拓くネットワーク」から、封筒に入った種が1袋送られてきた。同団体が主催する犠牲者追悼行事の案内が24年に届き、灯籠の制作に協力したことで縁が生まれた。

 植え付けは、鵡川地区中高一貫教育連携推進事業として実施。鵡川中学校の1年生8人も参加し、マリーゴールドなどと共に、ヒマワリの苗を植えた。鵡川高1年、田浦翔一さん(15)は「今後、後輩たちにもヒマワリについて知ってほしい」と述べ、鵡川中1年、佐藤潤弥さん(13)は「東日本大震災について調べたこともある。みんなと花植えができて良かった」と話した。

 苗は鵡川中にも分け、鵡川高生徒28人、鵡川中生徒34人が同日、敷地内の花壇などに20株を植えた。

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