苫小牧吹奏楽連盟(石岡健理事長)は14日、市民会館で第13回春の吹奏楽祭を行った。小学生~社会人の23団体から650人が参加。クラシックからポップスまで幅広いジャンルの楽曲を披露し、約800人の観客を楽しませた。
児童生徒と一般の合同演奏や、小中高校生の新入生ステージを繰り広げた。各高校の新入部員83人は、初対面で吹奏楽の基本練習曲「エチュード4、5」の音合わせに挑戦。数分で一体感のある力強い演奏に仕上げた。
光洋中学校と昨年廃部した啓北中吹奏楽部の生徒で立ち上げた地域バンド「啓北吹奏楽団」の35人も「新宝島」や「東京ブギウギ」などの若さみなぎる演奏で会場を盛り上げた。一般団員も子どもたちに負けじと熟練の技術を発揮。苫小牧市民吹奏楽団は「アフリカン・シンフォニー」など完成度の高い演奏を披露した。
駒大苫小牧高校1年の中村健太さん(15)は「緊張感もあったが、他校の生徒との演奏も楽しめた」と大舞台での初演奏を満喫。石岡理事長は「今後も交流の輪が広がるステージを続け、活動を盛り上げたい」と話した。