アイヌ文様刺しゅうに挑戦 苫小牧市が全9回の講習会開講

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  • 2025年6月20日

 苫小牧市は19日、アイヌ文様刺しゅうを体験する講習会を矢代町の市生活館で開いた。7月22日まで全9回行われ、参加した30人がそれぞれ刺しゅうを施したタペストリーを完成させる。  白老町のアイヌ工芸作家河岸麗子さんが講師を務め、最初に布の寸法の測り方やチカラカラペ(刺しゅうのある着物)の技法について説明した。参加者は、タペストリーの生地(縦60センチ×橫40センチ)に貼り付けて刺しゅうの土台となる黒い布を型紙通りに裁断するなど、刺しゅうの前段階の作業に取り組んだ。  初めて参加する人もいて、他の参加者にやり方を聞いたり、飾ってある手本のタペストリーを何度も見に行ったりしながら、なんとか初日の講習を終えた。  アイヌ文様刺しゅうを習い始めて7年目というときわ町の主婦古川綾子さん(53)は「河岸先生の刺しゅうを見ると、一つ一つの文様に引き込まれる。期間内に完成させられるよう頑張りたい」と話した。

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