コロナ下の行動調査で、日本人は米国人に比べ、自分の行動を状況に合わせる「調整」をより強く認識していたと、京都大の研究グループが発表した。
研究グループはコロナ下の2020年、日本人と欧州系米国人の20~80歳を対象にオンライン調査を2回実施(1回目計1240人、2回目計823人)。自分や周囲の人が、パンデミックに対してどの程度行動を変えたか(調整)や、周囲の行動を変えるために、自分や家族らがどの程度貢献したか(影響)を調べた。
分析の結果、日本人は調整策を取ることを強く認識し、米国人は影響策を取ることが分かった。
また、電車内でマスクをせずに話す人に遭遇した想定で、調整(違う車両に移る)、間接的影響(車掌に伝える)、直接的影響(注意する)のどの行動を取るかも調査。その結果、調整策を取る可能性は日米とも高く、明確な文化差はなかったが、間接的、直接的な影響策を取る可能性は、米国人でより高いことが示された。
(メディカルトリビューン=時事)