池田、下馬評を覆す3位

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  • 2025年6月20日

 【ブダペスト時事】柔道の世界選手権で18日、女子78キロ級の池田紅(コマツ)が初出場で銅メダルを獲得した。海外勢の層が厚い階級。前評判は決して高くない中、日本勢として4大会ぶりに表彰台に立った。「下がらず前に出る柔道ができた。実力がついてきている」とうなずいた。 昨年のグランドスラム東京でシニアの国際大会初優勝を果たし、今年のアジア選手権も制した。近年、日本勢が苦戦する階級で期待を背負う新星。初の大舞台では精神面の強さも発揮した。「特に緊張はなかった。(普段と)変わらないと思った」。相手の動きを見ながら得意の寝技に持ち込み、練習を重ねてきたというともえ投げでも効果的にポイントを取った。 女子日本代表の塚田真希監督は試合ぶりを高く評価した。池田は東海大で指導をしていた時の教え子でもある。「かなり厳しいと思っていた。銅が取れれば100点満点だった。いい意味で期待を裏切ってくれた」 一方で、ポテンシャルの高さを知るからこその注文も。「今回は頑張ったが、金メダルを目指すには全然足りない。ここで満足してほしくない」とさらなる成長を期待する。 池田は2028年ロサンゼルス五輪での優勝を目標に掲げる。初の世界選手権を経験し、その難しさを肌で感じた。「体がすごい方ばかり。このままではいけない。体力強化をして、一つ一つ課題をつぶして頑張りたい」と表情を引き締めた。

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