トヨタ、道路建設が白星発信 全日本女子IH選手権・Aグループ

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2024年3月8日
先制点を決めるトヨタの清川采
先制点を決めるトヨタの清川采

 第43回全日本女子アイスホッケー選手権大会(Aグループ)が7日、札幌市の月寒体育館で予選トーナメント1回戦の4試合が行われた。苫小牧勢では、道路建設ペリグリンが高須クリニック御影グレッズに7―1で勝利。トヨタシグナスもVORTEX SAPPOROに3―2で競り勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。

 ▽予選トーナメント1回戦

 道路建設ペリグリン7―1高須クリニック御影グレッズ

 ▽得点者【道】後藤、高(輪島、細山田)鎌田(早川、黒須)黒須(小池、鎌田)角田(富田、曽根)黒須(早川)下谷(高、細山田)【高】伊東(梅森、中條)▽GK【道】増原、鈴木【高】関口

 序盤に試合の流れをつかんだ道路建設が快勝した。第1ピリオドから素早いパック回しと力強いシュートで3点を先取。その後も追加点を挙げ、相手に反撃の隙を与えなかった。

 トヨタシグナス3―2VORTEX SAPPORO

 ▽得点者【ト】清川采(桜井芽)松本(桜井芽、佐々木愛)桜井乃(桜井芽、伊藤)【V】藤本奈(宮脇、澤田)本間(澤田、奥村)▽GK【ト】佐々木玲【V】藤本那

 最後まで攻め続けたトヨタが粘り勝った。2―2で迎えた第3ピリオド残り4分半。主将のDF桜井乃愛が放ったロングシュートが値千金の決勝ゴールとなり接戦を制した。

 SEIBUプリンセスラビッツ7―0札幌インフィニティーズ

 Daishin12―0釧路ベアーズ

 ― トヨタ、難敵 撃破で決勝Tへ

 トヨタが3―2でVORTEX SAPPOROに競り勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。牧野拓郎監督は「初戦で少し動きが硬い感じはあったが、徐々に動くようになり勝てて良かった」と胸をなでおろした。

 トヨタを苦しめたのは相手のGK藤本那菜。2022年の北京オリンピックでは女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」の守護神としても活躍した。

 トヨタは第1ピリオドで2点を先制後、幾度となくゴールに迫るも藤本の堅守に阻まれ追加点を奪えず、逆に追い付かれる厳しい展開に。窮地を救ったのは主将のDF桜井乃愛だった。同点で迎えた第3ピリオド残り4分半。「キーパーに向かって打てば何とかなる」と放ったロングシュートが決勝ゴールとなり勝利を決めた。

 桜井は「試合前から相手が良いキーパーなので苦戦するかもしれないと分かっていた。諦めず攻め切ることができた」と笑顔。「去年は決勝にも行けず悔しい思いをした。決勝に行ったおととしからは若い選手も多くなった。生まれ変わったチームで決勝に進みたい」と初優勝を目指し気を引き締めていた。

 ―道路建設、4連覇へ好発進

 道路建設が4連覇へ好発進した。寺尾幸也監督は「得点がなかなか取れない展開も予想していたが、早い段階でリードを奪うことができた。チームの好調さをうかがえる試合になった」と振り返る。

 攻撃では素早いパック回しなどから7得点。守備でもプレッシャーをかけ続け、相手にパックをコントロールさせなかった。「本来のやりたいホッケーができた」と指揮官。次戦はスマイルリーグファイナルトーナメント決勝で惜敗したSEIBUプリンセスラビッツ。「優位なホッケーができるよう選手と対策や意識付けを共有してきた。きょうのような試合を継続していくことが大切」と次戦を見据える。

 1得点1アシストのFW高涼風主将も「ゴール前にパックを集め、シュートをたくさん打って攻めのリズムをつくれて良かった」と相好を崩す。「全勝優勝を目標にしているので、攻める意識を持って試合に臨みたい」と力を込めた。

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