第19回苫小牧民報杯争奪苫小牧女子アイスホッケー大会は25日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で開かれた。ゲームウイニングショット(GWS)にもつれ込む大接戦の末、トヨタシグナスが3―2で道路建設ペリグリンを破り、初優勝を果たした。
トヨタシグナス3-2道路建設ペリグリン
▽得点者【ト】伊藤麻(佐々木愛、伊藤小)垣原(桜井芽)桜井芽【道】本部(福澤、後藤)鎌田(早川、輪島)▽GK【ト】佐々木玲【道】増原
トヨタシグナスは2点を追う第3ピリオド、FW伊藤麻、垣原のゴールで同点。GWSではFW桜井芽が冷静に決めた。
道路建設ペリグリンは数的不利なキルプレーで痛恨の失点、2―2の同点を許した。延長戦で何度も相手ゴールに迫ったが決め切れず、19連覇を果たせなかった。
-シグナス、「勝ちたい気持ち」タイトル奪取
逆転勝利を収めたトヨタ。牧野監督は「よく試合をひっくり返した。全員の勝ちたい気持ちが強く、何より諦めず力を合わせて最後まで戦っていた」と選手をたたえた。
試合は第1ピリオド、道路建設が主導権を握った。2点を追うトヨタは、第3ピリオドにFW伊藤麻の強烈なシュートで1点。勢いに乗ったまま迎えたパワープレーのチャンスでFW垣原がゴール前の混戦を制し執念の同点弾。最後はFW桜井芽が試合を決めた。「立ち上がりは良くなかっただけに、勝ち切ることができてうれしい」と笑顔で話した。
今シーズンから新戦力としてプレーし、存在感を放っている伊藤麻。「勝つために全員が気持ちを一つにして戦えた」と目を細めた。
スマイルリーグのファイナル(2月、帯広市)に向けて「ビッグタイトルに一戦ずつ気持ちを強く持って臨んでいきたい」と闘志を燃やした。