第54回北海道中学校アイスホッケー大会は11日、ネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で決勝が行われ、東胆振E(啓北、緑陵)が全十勝Bに7―2で勝利し、全道一に輝いた。
3位同士の代表決定戦は、東胆振D(開成、苫小牧東、和光)が4―3で全十勝Aを下した。上位3チームは、来年1月25~28日に東京都で開かれる全国中学校アイスホッケー大会に出場する。
▽決勝
東胆振E7-2全十勝B
▽得点者【東】伊部、伊部(上谷、三橋)三橋(八木橋、上谷)上谷(石岡)伊部(上谷)伊部(三橋、竹本)伊部(三橋、上谷)【全】天内(樋口)杉江(樋口、天内)▽GK【東】吉田、山田【全】甲山
東胆振Eは開始直後の先取点で流れを呼び寄せ、第2ピリオドまで5―0とリード。第3ピリオドに2点を返されたが、シュート数44本の猛攻を仕掛け、7得点で全十勝Bを退けた。
▽代表決定戦
東胆振D4-3全十勝A
▽得点者【東】花田(森、中島)森(花田)花田(森)花田(森)【全】中村(富田、大倉)キム・ミンソ(キム・ジュンソ)山田(中村)▽GK【東】谷【全】冨岡
- 雪辱果たし、大舞台へ
昨年度まで単独チームだった緑陵は今年度、啓北と合同の東胆振E16人で船出した。決勝前には、しっかりした守りからつないで攻撃し、一つ一つ丁寧にプレーするよう選手たちに声を掛けた佐藤監督は「序盤に3点先取できたことが大きかった。3年生の頑張りも光った」と笑み。来月の全国大会に向け「人数が少ないなりの戦い方をしたい。選手たちには変に緊張せず、競技を楽しんでほしい」と期待した。
決勝で5ゴールを決めたFW伊部主将(緑陵3年)は今大会、10ゴール4アシストの活躍を見せ「積極的にゴールに向かった結果」と語った。合同チームのキャプテンとしてもコミュニケーションを重視し、後輩たちを気遣うよう心掛けてきた。「実力のある選手。今大会でリーダーシップも見られた」と佐藤監督も太鼓判を押す。
昨年度、同大会で2回戦敗退と涙をのんだ悔しさをバネに練習を重ねてきた。伊部は「気持ちで負けないよう励まし合い、チーム一丸となって最後まで走り切った」と大会を振り返り、1カ月先の全国大会に向けて「さらにチーム力を上げて全国優勝を目指したい」と闘志を燃やした。