【横浜市、石川優介】第91回全日本アイスホッケー選手権大会Aは8日、KOSE新横浜スケートセンターで2回戦4試合が行われた。苫小牧市のレッドイーグルス北海道は、関東大学リーグ1位の明治大学を6―0で完封し準決勝に進んだ。
▽2回戦
レッドイーグルス北海道6-0明 治 大
▽得点者【レ】入倉(中島、中屋敷)彦坂(山下、牛来)久慈、高橋(中島)柴田(三田村、相木)小林(今)▽GK【レ】小野田【明】中村
レッドイーグルスは第1ピリオド前半、パワープレーの好機でFW入倉が先制点。第2ピリオド以降も主導権を譲らず、得点を重ねて力の差を見せつけた。
北海道ワイルズ5-2横浜グリッツ
東北フリーブレイズ8-1関 西 大
栃木日光アイスバックス4-2東 洋 大
- FW久慈・小林 存在感示す
第2ピリオド8分すぎに豪快なシュートでゴールを射抜いたイーグルスのFW久慈。「同じセットの入倉、高木が良いプレッシャーをかけてくれてチャンスが来た。コースを狙って落ち着いて決めるだけだった」
全日本は一発勝負。プレッシャーがかかる状況でも「一つずつ勝った先にタイトルがある。勝って得る大きなものを目指してきょうは全員で勝ち取った1勝」と振り返った。
6点目のゴールを決めたFW小林は「大学生でも実業団が相手でも、自分たちのやるべきことは同じ。チームに勢いを持ってくるプレーを常に心掛けている」と話した。
一番の運動量を見せた小林は攻撃の起点として活躍。けがで長期間の離脱を経てから復帰後は存在感を放っている。「ホッケー人生を懸けて努力を重ねてきたと自信を持って言える。走り続ける体力など体のコンディションはばっちりなので、次戦も自分の役割を果たしたい」と意気込みを語った。
-自分たちのプレー貫く タイトル奪取へ「シュート」意識
アジアリーグの実力を示したイーグルス。荻野監督は「大学生相手の難しい試合の中で、60分を通して選手が自分たちのプレーをこなした結果」とたたえた。
第1ピリオドのパワープレーから先制してリズムをつかんだ。シュート数は55―19と倍以上を放ち、何度も明治ゴールに迫った。数回のピンチもGK小野田を中心に体を張った守りで無失点に抑えた。
シュートの意識を―。試合前、荻野監督は「積極的にゴールに向かうこと」を指示。「各セットで連係を図り、攻撃的なホッケーを体現していた。きょうの内容以上のプレーの質で9日の試合に挑みたい」と話した。
主将のFW中島は「試合を優位に進められた。全日本タイトルに向けて初戦の入りが大切な中で、各選手が役割を果たした。9日はもっと運動量を増やしたプレーで勝利を目指したい」と闘志を燃やしていた。