【横浜市、石川優介】第91回全日本アイスホッケー選手権大会Aは7日、横浜市などで開幕した。苫小牧市のダイナックスは1回戦で関東大学リーグ1位の明治大学と対戦し、2―11で敗れた。初参戦の北海道ワイルズは快勝した。
▽1回戦
明 治 大11-2ダイナックス
▽得点者【明】丸山(大竹)佐々木宥(井口、竹谷)大竹(井口、福田)佐々木清(亀本)竹谷(三浦)佐々木宥(成瀬)三浦(竹谷、石井)亀本、大竹(福田、佐々木宥)大竹(村社、福田)井口(佐々木宥)【ダ】久米(府中、大澤啓)今村(府中、久米)▽GK【明】中村、亀田翔【ダ】大澤啓
ダイナックスは序盤からの失点が響き、最後まで流れを取り戻せず。シュート数47―30とFW徳田を中心に攻めたものの、2点を返すにとどまった。
北海道ワイルズ11-1香川アイスフェローズ
関 西 大4-3釧路厚生社
東 洋 大5-0日本製鉄室蘭
-最後まで流れつかめず
大差で敗れたダイナックス。大澤卓代理監督は「少しのミスから失点を許し、最後まで流れを止めることができなかった」と肩を落とした。
試合は第1ピリオドから、速いスピードとパス回しのホッケーを武器に猛攻を見せた明治大が主導権を握った。ダイナックスは9回の数的不利なキルプレーで崩された。
第1ピリオドにタイムアウトを取った大澤代理監督。「流れをどうにか止めていったん落ち着かせようと選手を集めた」。しかし、決定力の高い明治大はその後も得点を重ねた。「守りのポジション取りがうまくいかず、打たれてはいけない場所からシュートを許してしまった。細かいミスをきっちり突かれた」と振り返った。
なんとか爪痕を―とFW久米、今村が2点を返したが反撃は届かず。「一つのミスが大きな差を生んだのは明確。モチベーションを上げて来季にリベンジしたい」と話した。
- “決定力の差”大きな敗因
攻撃の起点として躍動したダイナックスのFW徳田。「失点が重なり、立て直すことができないまま第1ピリオドで勝負が決まってしまった」と語った。
明治大で主将を務めた経歴を持つ徳田を含め、同大卒が5人在籍するダイナックス。母校との対戦に徳田は「先輩としての意地を見せたかったが、第2ピリオドでとどめを刺されて完敗だった。悔しいです」と話した。
リンクを広く使ったパス回しが特徴的な明治大のホッケー。2ピリオド終盤に個人スキルで相手DFを交わしてゴールを切り開いたFW久米は「何とかGKのためにも1点を取りたかった」と振り返った。
東洋大卒の久米は「明治大らしさが出ていて崩された。切り替えることができなかったのも、関東大学リーグ1位の実力を前に、決定力の差が出たのが大きな敗因」。
徳田は「負けを引きずらず、社会人大会のタイトル奪取に向けて前向きに取り組んでいきたい」と締めた。