日本アイスホッケー連盟は9日、男子日本代表の新監督にカナダ人で元王子製紙FWだったジャロッド・スカルディ氏(53)が就任すると発表した。同連盟強化委員会副委員長には元五輪女子代表FWで苫小牧出身の久保英恵氏(41)が就く。両氏は東京都内で就任会見を行った。
男子代表は、今月27日に開幕する世界選手権ディビジョン1A(イタリア)、さらにミラノ・コルティナダンペッツォ五輪最終予選(8月下旬開幕、デンマーク)に出場する。
スカルディ氏は「いい結果を出すために、いい準備をして頑張りたい」と抱負を述べた。11日からは安平町で代表選考合宿の練習を実施する。
直近の世界選手権に向け、「いいディフェンスから攻撃につなげることが重要」と語った同氏。「日本はここを非常に得意にしている」との見方を示した。
1989年にNHLチーム入りし、サンノゼ、アナハイムなどでプレーした。日本での生活経験があり、2006年にスウェーデンのトップリーグからアジアリーグの王子製紙に移籍し、1シーズン所属した。指導者に転じてからはNHLのほか、U18カナダ代表などでコーチ、監督として多くのチームを指揮してきた。
久保氏はSEIBUプリンセスラビッツに所属していた22年3月に現役引退した。
苫小牧工業高―浅井学園大短大卒で岩倉ペリグリン(現・道路建設ペリグリン)時代も中学生当時から長く代表に選ばれ続けた。冬季五輪には14年ソチ、18年平昌、22年北京に出場しており、ベテランとしてチーム躍進をけん引した。