レッドイーグルス北海道、ホームで2連敗 アイスホッケー・アジアリーグプレーオフ

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2024年4月1日
第2戦、髙木の先制ゴール=3月31日、ネピアアイスアリーナ
第2戦、髙木の先制ゴール=3月31日、ネピアアイスアリーナ
延長の末、敗れたレッドイーグルス北海道=3月30日、ネピアアイスアリーナ
延長の末、敗れたレッドイーグルス北海道=3月30日、ネピアアイスアリーナ

  アイスホッケーアジアリーグ2023~24プレーオフの第1、2戦が3月30、31両日、苫小牧市のネピアアイスアリーナで行われた。レギュラーリーグ2位のレッドイーグルス北海道は同1位のHLアニャンと対戦し、手痛い2連敗。5戦3勝先勝ち方式で行われるリーグ制覇へ向け、崖っぷちに立たされた。

   次戦以降は韓国のアニャンアイスアリーナで開催される。レッドイーグルス北海道は2日に移動する。第3戦は4日午後6時にフェースオフ。

   苫小牧市内では、ネピアアイスアリーナ会議室でパブリックビューイングを実施し、第4、5戦は、同アリーナのほか市内錦町のバー「レガリス」でも行う。いずれもチームのオンラインストアから事前申し込みが必要。(記事は電子版で無料で読める)

  3月31日

  ▽第2戦

  HLアニャン(2勝)5―2レッドイーグルス北海道(2敗)

  ▽得点者【H】アン・ジンフィ(シン・サンウ)シン・サンウ(イ・ヒョンスン、ガン・ユンソク)イ・チョンミン(キム・サンウク)イ・チョンミン(キム・サンウク)ガン・ユンソク(イ・ヒョンスン、シン・サンウ)【レ】髙木(入倉、今)小林(今、武部)▽GK【H】マット・ダルトン【レ】小野田▽シュート数【H】31【レ】31▽反則【H】14分【レ】8分▽パワープレー得点【H】0【レ】0▽キルプレー得点【H】1【レ】0▽観客数1530人

   今季、ホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかった。髙木が先制点を挙げたものの、第2ピリオドの数的優位なパワープレーのチャンスでパックを奪われ失点。良い展開で相手陣地に攻め込む場面もあったが得点できず、アニャンに追加点を許す。6人攻撃で最後まで粘り強く攻撃を仕掛けたが、及ばなかった。 

  3月30日

  ▽第1戦

  HLアニャン(1勝)4―3レッドイーグルス北海道(1敗)

  ▽得点者【H】ソン・ジョンフン(イ・チョンミン、キム・サンウク)シン・サンウ(イ・ヒョンスン)ナム・ヒドゥ(チョン・ジョンウ)チョン・ジョンウ(ナム・ヒドゥ、イ・ドンク)【レ】入倉(中島、橋本)入倉(中島、中屋敷)中屋敷(橋本、中島)▽GK【H】マット・ダルトン【レ】成澤▽シュート数【H】51【レ】57▽反則【H】6分【レ】11分▽パワープレー得点【H】1【レ】2▽キルプレー得点【H】0【レ】0▽観客数1336人

   100分を超える激戦。第2ピリオド、数的優位なパワープレーのチャンスにFW入倉が先制点を挙げるも、第3ピリオドに2失点で勝ち越される。拮抗したシーソーゲームとなり、終盤に6人攻撃で粘り強く猛攻を仕掛け、FW中屋敷がDF橋本のシュートの角度を変えて同点としたが、延長戦で一瞬の隙を突かれ、アニャンに決勝点を与えた。

  ―気持ち切り替え、第3戦敵地へ

 

   ホームで連勝し、第3戦以降の敵地に乗り込みたかったが、レッドイーグルス北海道のホーム2連戦はいずれも先行しながら逆転を許した。前週のレギュラーリーグ最終2連戦から数えると、HLアニャンに4連敗を喫した格好だ。

   第1戦は試合時間103分の死闘となった。レギュラーリーグとは異なり、サドンデス方式で20分間の延長戦が決着するまで繰り返し行われるプレーオフの試合方式で時間が進んだ。第2ピリオドまで優勢に試合を進めるが、第3ピリオドにパスミスなどからの失点で延長戦へ持ち込まれた。

   荻野監督は「残念、悔しい。前半は自分たちのペースで試合を展開できていたが、第3ピリオドの自分たちの試合運びから窮地に立たされた。その後なんとか追いついたが、(延長戦の)最後の力比べで勝ち切れなかった」と振り返った。

   今季のホーム最終戦となった第2戦は1500人以上のワシスタントが応援に駆け付け、熱い声援を送った。試合はまたもや、先行しつつ第3ピリオドに勝ち越しを許す展開となった。数で上回るパワープレーのチャンスもあったが生かすことができなかった。荻野監督はHLアニャンの巧妙な戦法を振り返りながら「われわれのディフェンスに対するプレッシャーを強めてくるところなど、守り方の変更に対応し切れなかった」と分析した。

   先行する場面をつくりながらも勝ち星を挙げられなかった連戦を総括し、「集中力、体力、技術的なポジションのミスもある」と指摘。第3戦に向け「まずはしっかり気持ちを切り替えることが第一。失点したケースや試合運びについて敗因を追及し、次につなげたい」。ピンチだが形勢逆転を諦めない構えだ。

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