アイスホッケーアジアリーグ2023―24の最終節は23、24両日、苫小牧市などで4試合が行われた。レッドイーグルス北海道はHLアニャンに2連敗を喫し、レギュラーリーグを2位で終えた。栃木日光アイスバックスと横浜グリッツは1勝1敗だった。
レギュラーリーグは全日程が終了。最終順位は(1)HLアニャン(2)レッドイーグルス北海道(3)東北フリーブレイズ(4)栃木日光アイスバックス(5)横浜グリッツとなった。これにより、上位2チームが30日から始まる5戦3勝先勝ち方式のプレーオフに進出。第1、2戦は苫小牧市のネピアアイスアリーナ、第3戦以降は韓国のアニャンアイスアリーナで展開される。
24日
▽8回戦
HLアニャン(23勝9敗)6―3レッドイーグルス北海道(22勝10敗)
▽得点者【H】シン・サンフン(イ・チョンミン、キム・サンウク)ソン・ジョンフン(キム・サンウク、ソン・ヒョンチョル)チョン・ジョンウ(ガン・ユンソク、ナム・ヒドゥ)シン・サンフン(キム・サンウク、イ・チョンミン)イ・チョンミン(キム・サンウク、シン・サンフン)キム・サンウク(イ・チョンミン、シン・サンフン)【レ】相木(今)中屋敷(中島、橋本)山田(入倉、ハリデー)▽GK【H】マット・ダルトン【レ】成澤▽シュート数【H】34【レ】35▽反則【H】12分【レ】14分▽パワープレー得点【H】3【レ】1▽キルプレー得点【H】0【レ】0▽観客数2314人
レッドイーグルス北海道は1点ビハインドで迎えた第3ピリオド、数的有利なパワープレーのチャンスを生かし、FW中屋敷が同点弾。続いてDF山田が勝ち越し点を挙げるも、数的不利なキルプレーで3失点するなど、相手の攻撃を防ぎ切れなかった。
栃木日光アイスバックス(15勝17敗)7―5横浜グリッツ(4勝28敗)
23日
▽7回戦
HLアニャン(22勝9敗)5―2レッドイーグルス北海道(22勝9敗)
▽得点者【H】イ・チョンミン(キム・サンウク、ナム・ヒドゥ)シン・サンフン(ソン・ジョンフン、キム・サンウク)ソン・ヒョンチョル(キム・サンウク、イ・チョンミン)ガン・ユンソク(シン・サンウ、イ・ヒョンスン)キム・サンウク(イ・ドンク)【レ】中屋敷(高橋、橋本)ハリデー(山田、髙木)▽GK【H】マット・ダルトン【レ】成澤▽シュート数【H】36【レ】26▽反則【H】10分【レ】6分▽パワープレー得点【H】1【レ】2▽キルプレー得点【H】0【レ】0▽観客数2097人
レッドイーグルスはイージーミスなどが目立って序盤から押し込まれる展開が多く、数的不利なキルプレーなどで2失点。ディフェンディングゾーンでプレーする時間が多くなり、守りを崩されてしまった。
横浜グリッツ(4勝27敗)8―1栃木日光アイスバックス(14勝17敗)
―悔しさPOで晴らす
レギュラーリーグの最終2連戦は、勝ち点65で並び今季3勝3敗と競ってきたHLアニャンとの首位攻防戦。首位でリーグを終え、プレーオフに弾みをつけたかったが、かなわなかった。
23日はいつもの「イーグルスらしさ」が見られなかった。高いフィジカルで早いプレッシャーを仕掛け、積極的にシュートを放つHLアニャンに力負けした。荻野順二監督は「選手たちに気負いがあった。動きが硬く判断も遅い。主導権を握られてしまった」と振り返った。
リーグ首位に向け、24日の最終戦は60分間での勝利が絶対条件。先行されるも、第3ピリオド残り10分で勝ち越すと、来場者に配布されたハリセンの音が場内に響き渡り、声援のボルテージは最高潮となった。
それでも前年覇者のHLアニャンは強かった。パワープレーのチャンスを着実に生かし、すぐさま同点とすると残り4分で逆転。GKをベンチに上げ、プレーヤー6人で仕掛けるレッドイーグルスの猛攻を退けた。
荻野監督は敗因について数的不利なキルプレーでの失点を挙げ「小川コーチとも相談しながら守り方について見直し改善したい」と話した。プレーオフに向けては「今季やってきた相手陣地の奥にパックを入れてプレッシャーを掛け、攻撃の流れをつくることを変わらずやっていく」と語った。
最終戦終了後は主将のFW中島がファンに向けあいさつ。「(リーグ首位の)チャンスを逃し、悔しいが、プレーオフ第1、2戦をしっかりホームで勝利し、敵地アニャンで優勝を決めたい」と力を込めた。
レギュラーシーズン最終順位
チーム 勝 敗 勝点
1 HLアニャン 23 9 71
2 レッドイーグルス北海道 22 10 65
3 東北フリーブレイズ 16 16 48
4 栃木日光アイスバックス 15 17 43
5 横浜グリッツ 4 28 13