【ニューヨーク時事】米大リーグ、ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手(30)が28日、オークランドで行われたアスレチックス戦で完全試合を達成した。2012年8月にフェリックス・ヘルナンデス投手(マリナーズ)が達成して以来、11年ぶり。完全試合はワールドシリーズを含めて大リーグ史上24人目で、球団では4人目となった。
99球のうち72球がストライク。アウトの内訳は奪三振9、内野ゴロ8、ライナーを含む飛球10。緩急を利かせてテンポ良くアウトを重ねた。「経験がないくらいの重圧を感じた」という九回も6球で片付け、最後の打者は三ゴロに打ち取った。
チームは11―0で大勝し、今季5勝目(5敗)。米メディアのインタビューに「わずかな人しか達成したことがない偉業。永遠に記憶に残る」と話し、感慨に浸った。
ドミニカ共和国出身の右腕は17年にヤンキースでデビューし、19年に18勝。20年1月にドメスティックバイオレンス(DV)に関する規範に違反したとして、81試合の出場停止処分を科された。通算成績は31勝26敗。