道学生野球1部の北洋大は1、2両日、函館オーシャンスタジアムで函館大と春季リーグ第2節を戦う。道教育大旭川、旭川市立を含む4校が1勝1敗で並ぶ混戦模様。連勝すれば上位進出に大きく道が開ける重要な戦いに向け、福田翔大(4年)=駒大苫小牧高出=、平将(3年)=千葉東葉高出=の先発両右腕が闘志を燃やしている。
福田は第1節の旭教大1回戦で先発し5安打1失点の完投勝利。エースらしい仕事をこなしたかに見えるが「10点、20点ぐらいのでき。球威が思った以上になかった。野手に助けられただけで、負けてもおかしくなかった」と反省する。
2回戦では九回に登板。「抑えたい気持ちが強く出過ぎた」と1死一塁から四球などでピンチを広げ、最後は味方の連続失策も響きサヨナラ負けした。
失敗は引きずらない。函大も北洋大と同様、昨季から大きく主力が入れ替わり1節の旭大戦で1勝1敗と苦戦している。「若いチームではあるけど油断することなく、しっかり準備をして臨みたい」。
本来中継ぎ要員だった平は、投手陣にけが人が発生したこともありリーグ2週間ほど前に先発へ転向した。「試合の勝敗を左右する重要な役割。プレッシャーはあった」と言うが、第1節2回戦では持ち前の闘志むき出しの投球を披露。野手の攻守にも助けられながら8回を無失点で切り抜けた。
試合に出場している先輩や後輩はもちろん、部や大会の運営を担う主務兼選手として奔走する同期の後関蓮=千葉暁星国際高出=らの名を挙げ、「裏方として頑張ってくれている仲間のためにも」と力いっぱい腕を振った。
大滝敏之監督は「気持ちを前面に出しながら、うまく緩急をつけて投げることができていた」と目を細める。
上級生としての自覚も成長を後押し。オフ期間は昨季より2倍近くブルペンでボールを投げ込み頑丈な肩をつくった。次節は相手打線のレベルがさらに上がる。「とにかく勝つことだけを考えている。目の前の打者を全力で抑えたい」と頼もしく語った。