米大リーグ、ドジャースのクレイトン・カーショー投手(35)が18日、ロサンゼルスでのメッツ戦で通算200勝(88敗)を達成した。ドジャース一筋16年目での大台到達。米野球殿堂入りが確実視される左腕は「素晴らしいチームに所属しているからこそ成し遂げられた」と語った。
投手としてのキャリアはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)3度や最優秀選手(MVP)1度、ノーヒットノーラン達成など数々の栄誉に彩られている。大リーグの長い歴史で通算200勝は100人以上が到達しているが、その他の数字に目を向けるとカーショーの偉大さが際立つ。勝率6割9分4厘は200勝以上を挙げた投手で史上1位。過去100年間に限れば通算防御率2・48も200勝投手でトップで、まさに球史に残る大投手と言える。
かつては平均150キロ超だった速球のスピード自体は落ちているが、抜群の切れ味を持つスライダーの投球比率を高めてカバー。縦に大きく割れる独特のカーブも有効に使い、30代半ばでも健在ぶりを見せている。
2008年の大リーグデビュー当時にドジャースでプレーしていた黒田博樹さん(元広島、ヤンキース)と親交が深いことでも知られる。日米通算203勝の黒田さんは元同僚の快挙を受け、「体が丈夫だし、メンタル的に強い。全盛期のスピードからは落ちていると聞いていたが、負けずに対戦していて素晴らしい」と賛辞を贈った。