今季合同チーム結成 美園スラッガーズ・沼ノ端ジェッツ

  • スポーツ, 野球
  • 2023年4月13日

 結成差35年が共闘―。苫小牧市内の少年野球最古参の美園スラッガーズと、現存で最も新しくできた沼ノ端ジェッツが、今季合同チームを組んだ。共に団員不足で公式戦の単独出場が困難となり、来季以降の再建を目指す。中岡颯主将(ウトナイ6年)=沼ノ端ジェッツ=は「チーム一丸となって、まずは全道大会に出場したい」と意気込みを語った。

 2度の全国大会出場経験を持つ美園は1972年8月創立。昨季は50年の節目を迎え、末広アトムズと合同チームを組み道大会出場を果たすなど活躍した。シーズン終了後に6人となり、単独出場に向け団員確保に奔走。1人を加えたが「全員が5年生以下なので、来季以降も単独になるチャンスはある」(高橋佑介監督)と再び合同結成に踏み切った。

 一方、2007年11月に沼ノ端地区「第3」の受け皿として誕生したジェッツは昨季、ベルコ隆優旗大会優勝など市内各種公式戦で強さを誇った。この春、全道級のホクレン旗大会出場にも導いた力ある6年生が多く抜け、単独出場に必要な10人を割った。

 2チーム計16人で船出。3月下旬から週末を利用して合同練習を行い、美園公園と花畔公園の両チーム拠点を行き来しながら結束力を高めてきた。

 「すでにコミュニケーションをしっかり取れるようになった」と中岡主将。美園に最上級生がいない分、ジェッツの6年生4人が中心となってチームの輪を形成している。美園の高橋白扇主将(明野5年)は「ジェッツの先輩たちが積極的に声を掛けてくれて、うれしかった」と笑みをこぼす。

 両チームとも体験会実施など草の根活動はもちろん、市内各種大会で実績を挙げることで来季以降の団員確保、そして単独出場につなげる強い思いがある。美園の高橋監督は「まずはジェッツの6年生のために頑張りたい。その中で経験を積んで、来年単独で戦えるまでに成長できたら」と言う。

 合同チームの指揮も執るジェッツの菅井茂朋監督は「両チームの選手とも持ってる能力が高い。合同を組ませてもらって、プラスになる面もたくさんある。お互いに高め合いながら、大会でいい思いができるようにしたい」と期待した。

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