第24回全国高校女子硬式野球選抜大会第2日は24日、加須きずなスタジアム=埼玉県加須市=などで1、2回戦が行われた。2回戦に登場した駒大苫小牧は3―2で日本ウェルネス(東京)に競り勝ち3回戦進出。前回準優勝の神戸弘陵(兵庫)との対戦が決まった。
▽2回戦
日本ウェルネス
0000101-2
020001X-3
駒大苫小牧
(日)武藤、對島―垣崎
(駒)吹越―山藤
🉂山口真、石川(日)渋木2(駒)
駒大苫は二回1死二、三塁から暴投と玉川(2年)の適時打で2点を先行。1点差とされ迎えた六回には4番渋木(2年)が適時二塁打を放ち、追撃をかわした。
神戸弘陵8―0クラーク仙台(宮城)、福井工大福井1―0蒼開(兵庫)、作新学院(栃木)16―2南部商業(沖縄)、横浜隼人(神奈川)6―2秀明八千代(千葉)、高知中央7―0大体大浪商(大阪)、京都両洋7―6静清(静岡)、神村学園(鹿児島)7―0岡山学芸館、花巻東(岩手)4―0京都外大西、開志学園(新潟)9―0福知山成美(京都)、啓明学館(愛知)=不戦勝=室戸(高知)
▽1回戦 折尾愛真(福岡)9―1花咲徳栄(埼玉)、東海大静岡翔洋8―0学法石川(福島)
―苦しい展開も守備で粘り
2点先行からじわじわ追い上げられる展開も、駒大苫ナインは冷静だった。
ほぼ年中、土のグラウンドで活動できる道外勢と実戦感覚に大きな差が出る時期。今回は17日に関東入りしたが、天候の影響でオープン戦2試合が中止になるなど万全な仕上がりではなかった。
特に攻撃面は苦しんだ。まずは二回、玉川の適時打後に山藤(1年)の犠打で2死二塁。9番小林は内野安打で続いた。一、三塁で好調の1番渡辺(2年)に打席が回る矢先、2走が勢い余って本塁へ突っ込み憤死。六回には、無死二塁で代走がけん制アウトになった。
ただ、「投手や野手陣がよく我慢してくれた」と茶木監督が勝因を挙げるように、守りで悪い流れを断ち切った。ハイライトは四回、1死一塁から右中間を深々と破る長打を打たれるも、見事な中継プレーで1走を本塁で仕留めた。
味方の好守に奮起したのはエース吹越(2年)。「打たれても取ってくれる。思い切って投げるだけ」と中盤以降、制球難に陥りながら七回を完投して見せた。
次戦の相手は選抜、夏の選手権共に近年で2度の優勝を誇る強豪神戸弘陵。茶木監督は「きょうのような我慢の展開になるはず。今できることを出し切ってほしい」と期待した。
―渋木、主砲の風格
苫小牧育ちの4番渋木(2年)が長打2本で起用に見事応えた。
二回の第1打席でいきなりレフト線に二塁打。「先頭だったので何も意識せず思い切り振った」。その後暴投で先制の本塁を踏み、ベンチの仲間たちに大喜びで迎えられた。
六回、先頭の3番佐藤(2年)が四球で出塁し回ってきた第3打席。茶木監督から「自由に打ってこい」と送り出されると、真ん中高めの直球を迷わず強振した。中堅手の頭上を越える適時二塁打。「フライにしてしまったと思ったけど、よく伸びてくれた。うれしかった」と笑みをこぼした。
ただ、満足はしていない。自身をはじめ野手陣は、大会前のオープン戦からフライアウトが多いという。次戦の相手投手陣は数段レベルが上がる。「コンパクトに振って、低い打球を徹底していかないと」と気を引き締めた。
日本ウェルネス 打安点
(8)橋本 321
(7)石川 421
(2)垣崎 300
(6)岩井 300
(5)木戸 200
(3)山口真 310
(9)1對島 310
D 原 210
RD 鈴木 000
9 山口夏 000
(4)山北 200
2572
振球犠盗残失
222060
投手 回 安 責
武藤 50/3 5 3
對島 1 1 0
駒大苫小牧 打安点
(4)3渡辺 310
(6)鈴木 200
(5)佐藤 200
(3)渋木 321
R 五十嵐 000
7 川原 000
D 成田 300
(7)4篠崎 210
(9)玉川 211
(2)山藤 100
(8)小林 210
8 白濱 000
2062
振球犠盗残失
022131
投手 回 安 責
吹越 7 7 2