リーグ開幕へ本格始動 北洋大野球部

  • スポーツ, 野球
  • 2023年3月15日

 北海道学生野球連盟1部の北洋大が、迫るシーズン開幕に向け活動を本格化させている。系列校の北海道栄高校屋内練習場で実戦的なトレーニングを実施。16日からは静岡県内で恒例の春合宿を行う。長くチームの核となった4年生が抜け、多くのポジションで空きができた。大滝敏之監督は「競争心を養わせたい」と言う。

 新布陣は2、3年生各4人、1年生10人と若い。「ひと冬越えてパワーアップしてきた」と大滝監督が目を細めるのは1年生。投手では大黒柱だった後藤晟(4年)の後釜として期待される先発候補の藤田和来(岐阜聖徳学園高出)、身長184センチと貴重な大型左腕の若松星明(札幌新陽高出)らが頭角を現す。

 野手陣も1年目から出場機会を得た長打力が売りの田中善(駒大苫小牧高出)、守備に定評のある茶木球道(同)らが大学仕様の力を付けてきた。

 負けじと奮起するのは2年生だ。中継ぎとして活躍が期待される蓮田崇太(北海道栄高出)は、制球の良さを生かした打たせて取るピッチングが武器。「決め球で粘られ直球を打たれることが多かった」と昨年秋から新球のチェンジアップ習得に励む。先輩後藤のアドバイスを受けるなどし「使えそうな状態になってきた」と手応えを口にする。「静岡合宿でのオープン戦でアピールできるように、もっと制球力を上げたい」と話す。

 2021年の春季リーグで指名打者のベストナインと新人賞をダブル受賞した外野手玉置真都(長野松本国際高出)は、冬期間で「メンタル面が強化され、持久力も上がった」。1年生の成長は刺激になると同時に「チームとしてもいいこと。選手層が厚くなる証拠」と歓迎する。「頼もしかった4年生が多く引退されたので、がらっとチームが変わる。楽しみな一年になりそう」とシーズン到来を心待ちにした。

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