白老町の社会人野球チーム「WEEDしらおい」が冬季練習に汗を流している。今年は5大会ぶりの全日本クラブ選手権北海道地区予選制覇を目標に掲げ、実力が拮抗(きっこう)する道内勢との激戦を見据える
チームはここ数年、思うような結果が出ていない。昨年の全日本クラブ選手権北海道地区予選は、初戦で札幌ホーネッツに3―4で惜敗。戦力は年々充実しているものの、タイトルに向けてここ一番での接戦を落とすなど苦戦が続いている。
道内では、日本製鉄室蘭シャークス、JR北海道硬式野球クラブ、北海道ガスに加え、昨年の日本選手権道予選を制した航空自衛隊千歳など強豪がひしめく。さらにウイン北広島、札幌ホーネッツ、TRANSYS、小樽野球協会などのクラブチームも力を付けている。
今年の室内練習は1月中旬にスタートした。体力づくりにも力点を置きながら、2月からはフリーバッティング、シートノックなども取り入れている。投手陣もブルペンで調整に入り、社新吾監督は「けが人もなく、順調にきている」と目を細める。仕事の都合で全員そろうことは少ないが、選手個々がバットや土の感触を確かめながら精力的に練習に汗を流している。
基礎練習も行っている分、例年よりはゆったりの調整となっているが、近く新人4人も練習に加わる予定で、新戦力への期待も大きくなっている。
社監督は「当面は都市対抗道予選に合わせてやっていく。今年はクラブ選手権道予選を取れるようにチームを仕上げていく」と話している。