安平町の安平小学校(中島勉校長)で17日、2本の縄を使う縄跳び「ダブルダッチ」の教室が行われた。日本ジャンプロープ連合北海道支部の日高龍太郎支部長らを講師に迎え、児童19人が縄跳びで体を動かす楽しさや挑戦することの大切さを学んだ。
日本教育公務員弘済会が学校教育活動の一助として行っている2022年度の「アスリート先生179」(スポーツ教室)の事業。安平小は小中一貫の義務教育学校「早来学園」の開校により3月末で閉校となるため、「思い出をつくる機会を設けたい」と応募し、道内では同校を含む小、中、高校の計11校が選定を受けた。
児童は低学年と高学年の2グループに分かれて跳ぶタイミングや縄の回し方を練習し、最後に技をお披露目。リズムを取りながら、体を回転させたり、ステップを刻んだりするなど、難度の高いパフォーマンスにも果敢に挑戦した。6年生の高田侑摩君(12)は「(一人ずつ跳んでいく連続跳びで)前の人がミスをせずに自分の番が回ってきて、不安で緊張したが、楽しくできた。ちょっと失敗したけれど、思ったよりもできた」と笑顔を見せた。
日高さんは教室を通して、「やる前は難しくて『できない』と思っていたことも、やってみると意外とできることが多い。新しい学校に行っても、できないと思うことにチャレンジしてみて」とエール。中島校長は「楽しい思い出と共に、自信も得ることができたのでは」と目を細めていた。