第43回全国中学スケート大会(日本中学校体育連盟など主催)のスピードスケート競技(4~7日、長野市オリンピック記念アリーナ=エムウェーブ)に出場した、むかわ町の鵡川中学校3年の田畑妃毬さん(15)が女子2種目でいずれも4位入賞を果たした。惜しくも表彰台には届かなかったが、自己ベストを更新する滑りに「100%以上自分の持っているものを出せた。足を止めず、諦めずにできてよかった」と充実感を語った。昨年の大きなけがを乗り越え、集大成となる全国大会で完全燃焼した。
競技は4日間の日程で行われ、田畑さんは75人がエントリーした5日の1000メートルで1分24秒47といきなり自己ベストを更新。60人が臨んだ7日の1500メートルでは自らの記録を3秒以上塗り替える2分9秒62をマークし、学校対抗でも8位入賞の成績を残した。
3位との差は1000メートルでたったの0・16秒差、1500メートルでは0・8秒差といずれも紙一重だった。「メダルを狙っていたので、終わって4位だったのは悔しい気持ちもある」と振り返る。ただ、それ以上に充実感の方が大きく「1本のレースに集中していた。スピードが出て楽しかった」と笑みを浮かべた。昨年は大会直前に右のアキレス腱を損傷するアクシデントに遭い、欠場を余儀なくされたが、そのうっぷんを晴らすような滑りができたよう。
16日に町役場を訪問し、「インターハイ(高校総体)で表彰台に上がることが目標」と次のステージに向けて思いを語った田畑さん。竹中喜之町長は「よくやった」と健闘をたたえるとともに、今後に向けて「もっと上を目指し、後輩や町民に走りで元気を届けて」とエールを送った。