白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館は18日、「麗しの雛(ひな)人形展」を開幕する。会場の同館エントランスホールでは昭和初期から平成時代までに制作された七段飾り5組のひな人形を展示する。桃の節句にちなみ、3月3日まで。
同館友の会のメンバー5人が16日、一日がかりで段飾りを設置した。どの人形も華やかな衣装に身を包み、豊かな表情をたたえており、各時代の家庭で大切にされてきたことが伝わってくる。
豪華な段飾りを組み立てて節句を祝う家庭が減っている中、同館の関係者は「季節の行事を振り返る貴重な機会にしていただければ」と来館を呼び掛ける。
新型コロナウイルス感染症の流行により、恒例の「お雛さま会」は見送る方針。例年は、手のひらに乗る小さなひな人形の制作体験や桃の節句にちなんだ絵本の読み聞かせ、甘酒や桜餅、ひなあられを振る舞う取り組みも行っていた。
開館時間は午前9時半から午後4時半まで。入館料は大人300円、小中学生150円。白老町民は無料。問い合わせは同館 電話0144(85)2666。