新庁舎周辺の再編整備構想案 住民説明会スタート 厚真

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  • 2023年2月16日
厚北地域防災コミュニティセンターならやまで行われた庁舎周辺等整備に関する説明会

 厚真町は、新たに建設を予定している役場新庁舎と周辺の再編整備についてまとめた基本構想・基本計画の素案に関する住民説明会を13日にスタートさせた。町は幅広い声を反映させるためにパブリックコメント(意見公募)も並行して行い、計画の実現に向けて準備を進めていく。

 町の計画では、老朽化した役場庁舎を建て替えるほか、旧児童会館、青少年センターなど点在する公共施設の機能を集約した文化交流施設(仮称アイヌ歴史文化センター)を新築し、解体スペースは町民に親しまれるような広場として整備する。さらに、総合福祉センターを改修し、消防庁舎も移転改築する。

 新庁舎と各施設の基本設計は2023年度に行い、庁舎完成・供用開始は当初の予定より1年ずれ込んだ26年度中になる見通し。文化交流施設は27年度供用としている。

 住民説明会は16日までに町内3カ所で予定し、初日に開催した町富里地区にある厚北地域防災コミュニティセンターならやまでは、町の担当者がこれまでの経緯を説明。町議会と議論し、施設利用団体に聞き取り調査し、アドバイザーから助言を受けるなどで時間を要したことを伝えた。「当初の予定より1年遅れることになったが、検討、議論を重ねてより良い案となった」と話し、「より詳細なものが出来上がった時には都度、お示ししたい」とした。

 現庁舎の解体・活用については、町議会で専門家による調査を行うことを決めているが、有志団体から存続を求める要望書を受けていることから「具体的なことは申し上げられない」と回答するにとどめた。

 アドバイザーを務める北海道大学大学院工学研究院の小篠隆生准教授は「機能を集約してコンパクト化することで、人々が行き来しやすくなると考えている。実現すると、全てを連動させた形で動かすことが想定される」と言い、「いろんな機能が同じ場所にそろう。他の市町村でもなかなかないことだ」と強調した。

 16日の住民説明会は、午後7時から厚南会館で開く。基本構想・基本計画案に関する意見公募は3月10日まで行っており、資料は町役場総務課、上厚真支所、町ホームページで閲覧できる。

 問い合わせは町総務課 電話0145(27)2322。

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