「蔵」に大人の学び場 「熱中小学校白老分校」 4月スタート 18日、オープンスクール

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  • 2023年2月15日
熱中小学校白老分校の魅力をPRする毛笠校長(左)と米本教頭
熱中小学校白老分校の魅力をPRする毛笠校長(左)と米本教頭
オープンスクール申し込み用のQRコード
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 大人の学びの場として全国各地に開設されている民間団体運営の「熱中小学校」の白老分校が白老町で4月にスタートする。昨年まで旭川市江丹別町と2拠点で活動していたが、今年から白老のみで取り組むことになった。運営はNPO法人しらおい創造空間「蔵」が担い、町本町の文化施設「蔵」で展開していく。町内外から「蔵」で学びと交流の輪を広げたい考えで、18日には受講無料のオープンスクールを開く。

 熱中小学校は「もう一度7歳の目で世界を」をコンセプトに音楽家や大学教授、医師、デザイナーなど多様な教授陣を迎えた授業を行い、幅広い年代の人たちが学ぶ場として2015年、山形県高畠町で始まった。授業で得た知識を自己研さんや地域活性化に生かしてもらうのが狙いで、一般社団法人熱中学園(東京)が学校運営を支援。これまでに北海道から沖縄まで国内に19校、米国のシアトルに1校が開設されている。

 白老分校は、20年に15校目の熱中小学校として開校した江丹別分校とともに、昨年まで江丹別白老分校として2拠点で活動していた。月1回、2人の講師を迎えて授業を行い、両地域の生徒は対面かオンラインで学んだ。開設期間は1期半年間。昨年は町内外から20~80代の約120人が受講した(オンラインを含む)。

 江丹別分校が昨年の6期を終えて閉校したため新年度からは白老分校として開講する。第7期(4~9月)として、地方創生をテーマに行政や教育関係者を迎えた授業を行う予定。

 オープンスクールでは、午後1時から「国語」の授業として、集英社クリエイティブ顧問の鈴木晴彦さんが、「少年ジャンプ勝利学」と題し、数々の名作を生んだ漫画誌成功のヒントを伝える。午後2時ごろからは「放送」の授業として、フリーアナウンサーの石川文子さんが「美活トーク術」と題して講演する。授業後は講師と生徒の懇話会も予定している。

 定員100人。オンラインでも受講できる。申し込みは、しらおい創造空間「蔵」 電話0144(85)3101、ファクス0144(85)3105、またはQRコードから。

 NPO法人しらおい創造空間「蔵」の会長で白老分校校長の毛笠史寛さん(36)は「生徒の学びの自主性を重んじていきたい」と強調。同法人副会長で教頭の米本智昭さん(39)も「胆振、日高の生徒を増やし、温泉やグルメなど白老の特性を生かした交流が生まれたら」と今後に期待している。

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