安平町社会福祉協議会(真保立至会長)主催の第6回安平町社会福祉大会が12日、町追分公民館で開かれた。福祉関係者や来賓を合わせ約160人が出席し、「支え合い 安心のまちづくり あびら」のスローガンの下、今後の地域福祉の充実と発展に向けて思いを共有した。
地域の福祉力向上を願って3年に1回開いている大会。安平町共催。
町社協の真保会長は式辞で少子高齢化や一人暮らし高齢者の増加、近隣関係の希薄化などに触れ、「公的サービスだけでは対応し切れない多くの社会問題が顕在化してきた。また新型コロナウイルス感染症の影響による活動自粛など地域の課題は深刻さを増している」と指摘。今大会を通じ「地域住民の温かな気持ちに根差した支え合いの仕組みづくりを進めることが、安心して暮らし続けるために必要不可欠。地域の絆をさらに深め、『福祉のまちづくり』、スローガンの実現に努めていく」と力を込めた。
この後、長年にわたって福祉活動に貢献した団体や個人に表彰状を贈呈。優秀団体として2004年から約19年にわたって、早来小学校で絵本を読み聞かせてきた「学習図書ボランティア陽だまり」をはじめ、町社協評議会の役員、評議員の3人、民生委員・児童委員5人、福祉協力員・ボランティア25人、社会福祉団体などの役員、町社協職員各1人をたたえた。
及川秀一郎町長は祝辞で「人々の生活の多様化、地域社会の在り方が変容する中、福祉の推進には社会福祉協議会の役割が一層重要になる。スローガンの実現を強く願う」と結束を呼び掛けた。
基調講演では、苫小牧市社会福祉協議会の古川義則・総合支援室長が登壇。今後、高齢者への支援として重要性が高まっている成年後見制度について伝えた。