安平町は9日、衣料通販サイト運営会社「ZOZO(ゾゾ)」創業者の前沢友作氏が行った「ふるさと納税5億円再エネ導入支援」で、1500万円のふるさと応援寄付金を受け取ったことをホームページで公表した。
前沢氏は、風力発電やバイオマス発電といった再生可能エネルギーを活用して地元を元気にしたい自治体を対象に昨年12月8~15日の期間、「ふるさと納税5億円再エネ導入支援」の寄付先をツイッターで募集。及川秀一郎町長が地域課題などを添えて申し込み、全国347自治体の応募の中から安平町が選定された。同26日に通知を受け、同27日に入金された。
町では、オール電化公共施設の電気料金削減や屋内スケートリンク、温水プールの通年化を図るため、小さな地域単位で電気を自給自足できるようにする「地域マイクログリッド方式」による分散型の再エネを模索。今回の寄付を受け、現在検討を進めている同方式の構築や次年度からの地球温暖化対策実行計画の策定に活用したい考え。
前沢氏は2020年、小中一貫の義務教育学校「早来学園」の建設に際しても500万円を寄付している。及川町長は「また応援をしてもらえることは非常にありがたい。再生エネルギー事業だけではなく、まちづくりの関係で今後も関わりを持たせてもらえたら。金額以上に明るい話題になると思う」と謝辞を述べている。