白老町の虎杖小学校で7日、2年生4人が「べこ餅」作りに挑戦した。生活科の授業の一環で、虎杖浜婦人会(吉良哲子会長)の会員ら3人が、虎杖浜地区で親から子へ引き継がれてきたべこ餅の作り方を児童たちに伝えた。
べこ餅は、米粉を使って練り上げた生地を木型に詰めて成型した菓子で、主に東北地方に伝わる。
虎杖浜地区の先人には東北の出身者がおり、婦人会では同地区の主婦らから家庭にある専用の木型を集め、5年ほど前から同校の児童に作り方を伝えてきた。新型コロナウイルス感染の流行後は控えてきたが、今年は参加児童が少ないことなどから3年ぶりに再開した。
児童たちは一般的な白と茶に緑、黄、赤を加えた5色の餅を作り、色を組み合わせながら野菜や魚、花をかたどった木型に詰め、彩り豊かなべこ餅を作った。
吉良会長は「作り方やおいしさを知って、それぞれの自宅で親や祖父母に話してもらい、懐かしく感じてもらいたい」とほほ笑んだ。参加した長島璃子さん(8)は「楽しかった。家でも作ってみたいし、家族みんなで食べたい」と話していた。