仕事の大変さや重要性発表 鵡川高 職業訓練報告会

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2023年2月9日
職業体験で学んだことや経験談を発表したデュアルシステム報告会

 むかわ町の鵡川高校(三村素道校長)は7日、地元企業と連携して進めてきた職業訓練「デュアルシステム」の報告会を行った。昨年9~11月の約3カ月、職業体験(インターンシップ)をした生徒たちが、グループごとに職場で体験したこと、仕事の大変さ、コミュニケーションの重要性などを発表した。

 デュアルシステムは、就職を希望する生徒が隔週で3カ月間、長期インターンし、職業観などを身に付ける取り組み。グローカルコースを選択する1、2年生40人が地元の小中学校や認定こども園、事業所など12カ所で職業体験を積んだ。

 報告会では、前半と後半で6グループずつに分かれ、それぞれブースを設けて発表した。地域商社で実習したグループは、商品開発の考案や意見交換以外にも袋詰めや在庫管理など「細かい作業が多かった」と振り返り、鵡川農協で職場体験をしたグループはトマトの選果、ジャガイモの出荷の手伝い、ガソリンスタンドでの実習など「仕事に多くの種類があった」ことを紹介した。町観光協会を訪問したグループは町内の写真撮影や動画の撮影、編集を体験し、「同じ場所でも角度を変えるだけで違って見える」という新たな発見や「1分の動画を作るのに何時間もかかった」といった苦労をしたと語った。

 2年の上杉大空さん(16)は中学校でスクールサポートスタッフの手伝いなどを経験し、「各生徒とのコミュニケーションがなかなか取れず苦労したけれど、授業ではそれぞれの考え方を感じられて楽しくできた」と実感。教職員の仕事に対して「一人ひとりをしっかりまとめてすごいなという尊敬の思い、今まで感じなかった感謝の気持ちが芽生えた」と話していた。

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