5年目の万波がチャンスを生かし、必死のアピールを見せた。日本ハムはオフに大黒柱だった近藤がソフトバンクにフリーエージェント(FA)で移籍。空いたポジションを狙い、今キャンプ2度目の紅白戦で存在感を示した。
「今年駄目だったらもう終わり」との覚悟で臨んでいる22歳。二回に高めの速球をたたき、バックスクリーンを直撃する特大のソロ。「1本出てほっとした」と振り返った。
昨季は14本塁打をマークした一方で、打率は2割3厘に終わった。確実性を高めるため、バットを立てるのをやめ、寝かせて速く出すフォームに改良。その結果も出て、手応えを感じつつある。
ライバルも黙っていない。阪神からトレードで加入した江越もソロ。俊足の五十幡らも持ち味を発揮し、外野の定位置争いは混沌(こんとん)としてきた。3月のオープン戦からスタメンを固定する考えを持つ新庄監督は「いいね、いいね。これを続けていけば(外野手全体の)レベルが上がる」と胸を躍らせていた。
(名護)