思い出の学びやに感謝 遠浅小閉校式典 校歌の鼓笛演奏も  安平

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  • 2023年2月6日
文字で遠浅小への感謝の思いを表現した
文字で遠浅小への感謝の思いを表現した
及川町長(左)に校旗を返納する奥本校長(中央)と代表児童
及川町長(左)に校旗を返納する奥本校長(中央)と代表児童
手話を交えた合唱を披露する児童たち
手話を交えた合唱を披露する児童たち

 安平町早来地区にこの春、小中一貫の義務教育学校「早来学園」が開校することに伴い、3月末で123年の歴史に幕を閉じる遠浅小学校(奥本政一校長、38人)=同町遠浅=の閉校式典が4日、同校体育館で開かれた。在校生や保護者、教職員ら約120人が思い出の詰まった学校に感謝し、別れを惜しんだ。

 同校は1899(明治32)年4月に特別教授場として開校。米作りを通した食育、馬の学習における町への提言、地域と連携した防災キャンプなど、小規模校ならではの特色をフル活用し、町内でも先駆けとなる教育を進めてきた。早来学園の開校に伴い、閉校、統合される。

 閉校式には在校生36人と地域住民、教育関係者、保護者、卒業生らが出席。及川秀一郎町長は「遠浅小は地域の発展と文化の進展に重要な役割を果たしてきた。さまざまな困難が立ちはだかっても遠浅小で学んだ経験を生かし、地域に愛され、見守られてきた尊い日々を忘れず、前に進んでほしい」と式辞を述べた。

 来賓のあいさつや、歴代の校長、PTA会長、学校運営協議会委員、学校と関わりのあった町民などへの表彰が行われた後、奥本校長と児童の代表が校旗を及川町長に返納した。同校閉校記念事業協賛会の小泉玲会長は「(学びやには)在校生や卒業生、保護者らの数々の思い出がちりばめられている。長い間、子どもたちを見守り続けて生きた遠浅小学校に感謝します」と述べた。

 式典後は、1~4年生が手話と合唱で「ふるさと」を、5、6年生が器楽演奏を元気いっぱいに披露。校歌の鼓笛演奏も行った。最後に「思い出よ いつまでも 遠浅小☆ありがとう」のパネルをステージで躍らせ、大きな拍手を浴びた。

 6年生の小谷双葉さん(12)は「6年間ここで育ち、お兄ちゃんも通っていた思い入れのある学校。(閉校は)悲しいけれど、発表を上手にできてよかった」と振り返り、「勉強をおろそかにしないで頑張りたい。遠浅小で学んだことを心に残し、これから生かしていきたい」と決意を新たにしていた。

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