むかわ町内の地域商社や町民団体、NPO法人などで昨年末に立ち上がった組織「むかわ町恐竜ワールド創生実行委員会」は、4日に札幌市の大通公園などで開幕する第73回さっぽろ雪まつりの会場にPRブースを設ける。11日までの期間中、同町で国内最大の恐竜全身骨格化石が発見された「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)などの大雪像の展示に合わせ、町について紹介するコーナーや物産の販売を予定。国内外から訪れる観光客に「恐竜の町・むかわ」をアピールし、町への来訪につなげたい考えだ。
同実行委は、むかわ地域商社「M.Dino(エムディノ)」をはじめ、町恐竜ワールドセンター、町内のNPO法人マージュ、町と包括連携協定を結ぶ札幌大学で構成し、昨年末に発足。町や町教育委員会、町観光協会が後援、町女性連絡協議会、有志でつくる町防災連携委員会などが協力している。
今回の雪まつりでは期間中、大通4丁目STV広場に、むかわ竜とティラノサウルス2体の恐竜の大雪像が公開される。同実行委ではこの横に、「むかわ町恐竜ワールド館」と称してブースを設置。モニターやポスターで町や穂別博物館を紹介し、むかわ竜の大腿骨部分のレプリカを展示するほか、恐竜関連のグッズ、物産品を販売する。
また、スマートフォンを使って恐竜のいる景色を紛れ込ませるAR(拡張現実)が体験できるコーナーを広場内に用意する。ブースは高さ2メートル、幅5メートルほどある巨大タペストリーが目印。
同実行委は今後、恐竜関連のイベントを中心に出展を計画しており、担当者は「まずは雪まつりの成功に貢献し、むかわ町は奇抜なことをやるまちだということをアピールしたい」と意気込む。