厚真町内で起業したい人を募って、事業の成功を支援していく「ローカルベンチャースクール」の1次選考が1月27~29日の3日間、町総合福祉センターなどで行われた。町内外から集まった14人がそれぞれに構想する事業プランをプレゼンテーション。町職員やメンター(助言者)による厳選の結果、8人が最終選考に残った。
ローカルベンチャースクールは、参加者が考えた起業プランについて、地域内外の専門家らが助言、支援して事業の成長に結び付ける人材発掘の取り組み。町が主催し、ベンチャー育成などの事業委託を受けるエーゼロ厚真が運営している。
1次選考では、初日のプレゼンを、助言を受けながら2日間にわたって練り上げ、最終日はそれぞれの事業アイデアを7分間にまとめて発表した。今回は、羊に関する事業展開が3件あったほか、遊休地や空き家を使ったキャンプ場の創出、コミュニティー会社、薫製工房の設立・運営などユニークなアイデアが盛りだくさん。
「人生を懸けた挑戦」「退路を断って前進する」と並々ならぬ思いをぶつける参加者や、涙ながらに決意を訴える人もいた。選考中に熟考して辞退したものの「来年度、新たに煮詰めて挑戦したい」と再起を誓う参加者もおり、実り多い合宿となった。
審査員からは「力のあるプレゼンテーションだった。採用されたら全力で打ち込んでほしいし、われわれに夢を見せてほしい」などと期待する声が上がった。
最終選考は2月中旬にあり、合格者は町の地域おこし協力隊として採用される。