安平町の追分高校(石若拓哉校長)は27日、町追分公民館で学習成果発表会を開いた。3年生24人が選択授業で学んだことや挑戦したことなどをプレゼンテーションやピアノ演奏で発表。教職員や保護者、来賓から大きな拍手が送られた。
生徒たちは選択科目ごとにアニメーションの解説をしたり、お世話になった先生をスライドで取り上げたりして発表し、最後にステージで感謝の手紙を贈るといった心温まる場面を演出。「総合的な探究の時間」の報告では、役場職員や町民への聞き取りから地域の課題などを洗い出し、解決策として地元ラジオ局の開設や広告を使ったPR、特産品を活用した商品開発やキャラクターづくりなどを提言した。
音楽表現では、9人がそれぞれピアノで「ミックスナッツ」や「クリスマスソング」、アナと雪の女王のメドレーなどを演奏し、1年間練習してきた成果を存分に発揮した。ほとんどが初心者とあって戸惑う様子も見られたが、最後までやり遂げ、充実感をにじませた。
「生活福祉援助技術」の発表とピアノを披露した鈴木なぎささん(18)は「いつも以上に成果を出せた。進路のことなどが重なったが、仲間がいたから最終的な発表まで頑張れた」と感謝の思いを述べ、卒業後の進路でも「ここで学んだチームワークを大切にしていきたい」と話していた。
石若校長は「今は先生だけではなく、町内外の人、年代の違う人からもアドバイスを受ける時代。『追分高で何を勉強してきたか』と聞かれたら胸を張って答えられるようにしてほしい」と講評した。
このほか1、2年生も総合的な学習の時間で学んだ成果を報告したほか、ギター演奏や合唱を披露した。