厚真高校(清水美由紀校長)の1年生は26日、「厚真町のことを知らない人に町の魅力を伝える」をテーマに、「厚真の推し」を校内で発表した。グループごとに、お薦め料理や地方ならではの景色などをアピールした。
同校では、生徒たちに町内で行われている被災地ツアーなどガイドの仕事に興味を持ってもらおうと、計4回の授業を企画。生徒たちは昨年11月からこれまでに、バス会社や町観光協会の担当者からおもてなしの作法を学び、町の魅力、胆振東部地震の被災の実態について学習してきた。
この日は最終回で、グループごとに考えたまちの推しを写真を使いながら紹介。地元ラーメン店の麻婆ラーメンやレストランで提供するオムライスなど自分たちの好物を取り上げたグループや、都会では見られないような澄み切った空、夜の景色などを伝えたグループがあった。
中島愛梨さん(15)は「厚真は町外の人から見ても治安が良く、安心できる町だと思う。後輩が入ってきて厚真を紹介する機会があると思うので、魅力を伝えられたら」と話した。
外部講師として企画に携わった認定NPO法人ほっかいどう学推進フォーラム(札幌市)の新保元康理事長は、高校生ならではの視点に目を細めながら、「震災やガイドについて深堀りし、ステップアップしてもらえたら」と期待を寄せた。