苫小牧東地区の少年野球チーム拓勇ファイターズに所属する伊藤美嬉(美園小6年)が、昨年12月に岡山県内で開かれた第13回西日本選抜女子学童野球岡山大会で北海道選抜スノーホワイトの連覇に貢献した。1番遊撃手で攻守にチームを勢いづけるプレーを披露。「とてもうれしかった。みんなで声を掛け合って戦えた」と喜びを語った。
大会には近畿、中国、四国地方を中心に19チームが出場した。スノーホワイトは伊藤ら選考会を突破した道内の女子小学生17人で構成。前回覇者で2017、18年大会以来の連覇を狙い2回戦から登場した。
初戦をコールドで難なく勝ち上がると、3回戦では優勝候補の一角滋賀あみんちゅガールズと激突。1点を争う緊迫した接戦で大車輪の活躍を見せたのは伊藤だった。
まずは1点を追う四回2死に外角の高めに浮いたボールを逃さずライト線に運び適時二塁打。その後味方の適時打で勝ち越しの本塁生還も果たした。再び勝ち越された五回には左中間を破ると「自分の足ならいける」と持ち前の快足を飛ばし三塁打。同点のホームを踏むなど再逆転のきっかけをつくり、チームは4―3で競り勝った。
勢いに乗ったスノーホワイトは準決勝、決勝を危なげなく勝利し4度目の栄冠に輝いた。「誰かがミスをしても全員で励まして、すぐに気持ちを切り替えながらプレーできたのが大きかった」と伊藤は言う。
苫小牧凱旋(がいせん)後は、同じく小学時代に全国級大会に道選抜として挑み準優勝を経験した兄優誓(明野中2年)から「いい思い出になったね」とねぎらいの言葉をもらい、頂点に立った実感がさらに湧いた。
春には中学進学を控える。部活動と札幌市内の女子軟式野球クラブにも所属する予定で「バッティングをもっとよくして、守備範囲も広げたい」と尽きない向上心を語った。
▽決勝
スノーホワイト
004100―5
000001―1
しまねイザナミガールズ
▽準決勝
スノーホワイト
101112―6
000000―0
岡山ダイヤモンドガールズ
▽3回戦
スノーホワイト
00022―4
00120―3
滋賀あみんちゅガールズ
(五回時間切れ)
▽2回戦
スノーホワイト
24031―10
00000―0
神戸フェアリーズ
(五回コールド)