小学女子野球・北海道選抜チーム入り 拓勇ファイターズ 伊藤美嬉

  • スポーツ, 野球
  • 2022年12月22日

 苫小牧市東地区の少年野球チーム、拓勇ファイターズに所属する伊藤美嬉(美園小6年)が、道内の女子選手で構成する北海道選抜スノーホワイトに選出された。連覇が懸かる第13回西日本選抜女子学童野球岡山大会(24、25両日)出場に向け「いいバッティングをして、チームに流れを持ってきたい」と意気込みを語った。

 近畿、中国、四国地方を中心に全国20チームが参加するトーナメント。スノーホワイトは2017、18年大会を制覇した他、当時ときわ澄川ライオンズ所属の田中愛子、片桐心絆の両苫小牧選手がメンバー入りした21年大会も優勝。2度目の連覇を狙う今回は38人が参加した選考会(11月、歌志内市)を経て17人が選出された。

 今季道内で強さを誇った実力者ぞろいの拓勇で遊撃手として活躍してきた伊藤だが、選考会は「受かる自信がなかった」とはにかむ。持てる力は出し切り、翌日に合格の吉報が届くと「暴れました」と喜びを爆発させた。

 一昨年に男子の北海道選抜に選ばれ、全国級大会で準優勝に輝いた兄優誓(明野中2年)からも祝福された。野球を志すきっかけにもなった「いつも優しく教えてくれる」憧れの存在は、「やるじゃないか」と声を掛けてくれた。

 拓勇の山村寛文監督は「内外野守れるオールラウンドプレーヤー。足が速く、グラブさばきもうまい」と伊藤を評価する。プロ野球日本ハムの今川優馬(25)に代表される、アッパー気味にバットを振り打球に角度をつける打法も兄と共に習得してきた。

 スノーホワイトでは攻守に実力が認められ、1番遊撃手で主力の座をつかんでいる。チームメートは「打力と足の速い選手が多い。勢いに乗るとすごい」と伊藤。それだけにリードオフマンの役割は大切になる。「まだ体が伸び上がったり、バットが水平に出るときがある」と課題克服に余念がない。

 自信のある守備では「難しい打球をしっかり捕って投手を助けたい」とした。

 西日本選抜大会でスノーホワイトは2回戦から登場。神戸フェアリーズ―高知家リトルガールズの勝者と初戦で顔を合わせる。

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