北海道学童軟式野球都市対抗戦「EZO CITY THE BATTLE2022」は30日、とましんスタジアム=苫小牧市=で決勝が行われ、2大会ぶりの王座奪還を目指した苫小牧選抜は準々決勝で空知選抜に4―5で敗れた。優勝は空知選抜。
道内各地区の小学6年生で構成した選抜チームが集結。29日に開幕し、予選を勝ち抜くなどした28チームが出場した。優勝の空知選抜が全国大会(来年2月、兵庫県)切符をつかんだ。
▽決勝
帯 広
010201―4
10031X―5
空 知
▽準決勝
空知6―1小樽、帯広5―1岩見沢
▽準々決勝
空 知
300200―5
102010―4
苫小牧
(空)柴田、山田―菊池
(苫)経塚、山口、上原―加賀谷
🉁上原(苫)
🉂坂本、笹岡(空)経塚(苫)
小樽6―2函館、帯広7―5西胆振、岩見沢9―2室蘭
▽2回戦
十勝・音更
02000―2
11400―6
苫小牧
(五回時間切れ)
(十)渡邊、横山、今野、横山―小畑
(苫)加賀谷、上原、山口、黒江―上原、加賀谷
🉂鈴木(十)経塚、熊谷颯(苫)
空知7―6名寄、小樽2―0恵庭、函館8―6旭川、帯広1―0札幌、西胆振10―5士別、室蘭4―2石狩、岩見沢3―2日高
▽1回戦
千 歳
1030 ―4
4322x―11
苫小牧
(四回コールド)
(千)伊藤、高田、太田―太田、高田
(苫)経塚、山口―加賀谷
🉁加賀谷(苫)
🉂我妻2(千)上原、熊谷琉(苫)
十勝・音更3―0網走、名寄5―1北見、空知3―1富良野、小樽7―3知床、旭川7―4釧路、函館5―4宗谷、札幌3―2桧山、帯広10―0留萌、士別5―3北広島、室蘭6―2根室・中標津、日高5―1後志
―苫小牧らしいゲーム
2大会ぶりの王座に向けて奮闘した苫小牧。空知との3回戦は、序盤から主導権の奪い合いになった。苫小牧は立ち上がりにミスから3点を失ったが、初回の攻撃では二死から3連打で1点。三回にも長打に小技を絡めて2点を奪い、同点に追い付いた。しかし、流れは最後まで両チームともつかみ切れなかった。
石川監督は「初回はミスから失点したが、やるべきことをやって、苫小牧らしい点の取り方ができた。試合の流れが一球ごとに変わるようなゲーム。最後は運もあったか…」と声を絞り出した。
1回戦から「緊張感を楽しもう」を徹底、2回戦まで苫小牧らしいゲームで勝ち上がった。この日も雰囲気が良く、最終回まで全員が勝利を信じて声を掛け合った。石川監督は「選手はここが最後じゃない。このチームで体感したことを中学でも生かしてほしい」とエール。「いいチームだったな…」とすがすがしかった。