プロ野球のドラフト会議が開かれた20日、今年はプロ志望届を提出した高校生・大学生341人と即戦力を狙う社会人が吉報を待った。東胆振関係では、斉藤優汰(苫小牧中央高)が広島東洋カープ、苫小牧出身の菊地吏玖(専修大)が千葉ロッテマリーンズからそれぞれ1位指名された。また、北海道栄高出の才木海翔(大阪経済大)はオリックス・バファローズの育成2位指名を受けた。3人のプロフィルを紹介する。
広島1位指名 斉藤(さいとう) 優汰(ゆうた)投手
苫小牧中央高―岩見沢明成中。岩見沢市出身。189センチ。右投げ左打ち。2004年5月27日生まれ。18歳。中学2年で捕手から投手へ転向。長身から投げ下ろす角度のあるストレートが武器。今春に最速の151キロをマーク、変化球の制球にも安定感がある。苫中央では1年秋からベンチ入り。今夏の室蘭支部予選は、140キロ台後半のストレートで2試合とも2桁奪三振の力投を見せている。今春の全道大会と今夏の南北海道大会で主戦の貫禄を見せ、苫中央ベスト4入りの中心選手として活躍した。
ロッテ1位指名 菊地(きくち) 吏玖(りく)投手
専修大―札幌大谷高―苫小牧青翔中。苫小牧市出身。183センチ。右投げ左打ち。2000年6月13日生まれ。22歳。苫小牧では少年団の拓勇ファイターズ、苫小牧中央ポニー(中学)に所属。拓勇時代は12年の高円宮賜杯第32回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントに出場。札大谷では1年春からエースナンバーでベンチ入りした。専大では2年秋から東都リーグ2部に出場。最速150キロ超の真っすぐは威力十分。4年春のリーグ戦で最優秀防御率とベストナイン、大学日本代表入り。2部通算9勝4敗、防御率0・93。
オリックス育成2位指名 才木(さいき) 海翔(かいと)投手
大阪経済大―北海道栄高。大阪府出身。2000年6月10日生まれ。22歳。181センチ。右投げ右打ち。道栄時代は2年秋から公式戦に出場、全道ベスト4の原動力になり、140キロ超のストレートで注目を集めた。大経大では1年春から関西六大学リーグ戦に登板。4年春には最速153キロを計測している。4年間の通算成績は6勝6敗、防御率1・09。