厚真アイヌ協会(織田登会長)主催の「カムイノミ・イチャルパ」が2日、町内の軽舞遺跡調査整理事務所(旧軽舞小学校)で行われた。関係者や来賓ら約50人が参加。神々に感謝し、先祖を供養する伝統儀式を行った。
町教育委員会によると、2004年に厚幌ダム建設に伴う幌内地区の発掘調査で、アイヌ文化の貴重な遺物などが見つかったことを受け、同年から儀式が行われている。胆振東部地震や新型コロナウイルス感染拡大の影響による中止があり、今回で14回目。
屋外で関係者らは、神々に祈りをささげる「カムイノミ」と、先祖供養の「イチャルパ」を厳かに執り行った。苫小牧アイヌ文化保存会による古式舞踊や、アラヤタツロウさん=苫小牧市在住=のトンコリ演奏も繰り広げられた。