苫小牧市を活動拠点とする劇団「演劇及び文化創造集団C.A.W(カウ)」(鈴木英之代表)は10日午後2時半から、白老町本町のしらおい創造空間「蔵」で第18回公演「令和版 光は東方より」を上演する。同劇団による「蔵」での公演は初めて。
世界地図が無い時代に3人の旅人がヨーロッパから日本を目指す場面と、現代の出版社に勤める編集者が昔の日記を基に「旅人はなぜ日本を目指したのか」を探る場面が同時進行する作品。
2003年に別の劇団が北広島市で初めて上演し、カウによる初演は18年。脚本の半分以上を見直し、新作に近い令和版として9月に苫小牧市で上演した。
白老公演に向けて出演メンバーは、「苫小牧演劇堂」(市錦岡)に集まって立ち稽古し、細かな演技や役作り、動線の確認などを続けている。
舞台音楽は、札幌市を拠点に活動する「新芸能集団 乱拍子」のメンバー村場踊さんの生演奏。作曲と太鼓、シンセサイザーなどを駆使し、効果音などの演奏をすべて手掛ける。
演出・脚本の鈴木代表は「白老は劇団の拠点に近く、今後は年1回ペースで上演していきたい。本公演は、白老の皆さんへのあいさつ代わり。ぜひ来場を」と呼び掛ける。
チケットは前売り1800円、高校生以下1500円、当日は2000円。問い合わせはC.A.W事務局、携帯電話080(2867)8278。