施設の歴史伝える 陣屋跡視察研修調査を報告 白老

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  • 2022年10月4日

 白老町の仙台藩白老元陣屋資料館(武永真館長)で1日、陣屋跡視察研修調査町民報告会が開かれた。町民ボランティアらでつくる同資料館友の会の会員らが昨年度と今年度、道南・道東方面で行った陣屋関連施設調査について報告した。

 同資料館を管理する白老町教育委員会は2016年度から、民族共生象徴空間(ウポポイ)開設に伴う受け入れ環境の整備のため、町の歴史や文化を伝えるガイドの人材を、同資料館を拠点にして育成している。

 報告会は22年度地域人材育成・活用事業の一環。本来は昨年度、ガイド人材のコミュニケーション能力向上などを目的に開く予定だったが、コロナ禍による資料館の休館で中止していた。

 この日は、同友の会の会員約10人がそれぞれ、21、22年度に道南11カ所、道東27カ所で実施した陣屋関連施設の調査結果について発表。施設の歴史や現地の様子を伝えた。

 十勝管内広尾町の仙台藩ヒロオ陣屋跡について報告した志田健さんは、現地では一部の遺構しか残っていないなどの状況を説明し、「遺構と資料館を両方備えた白老の取り組みは歴史的に貴重。まちの財産を大切に受け継ぎ北海道の歴史を伝えていかなければ」と同資料館の価値を訴えた。

 同友の会では来年度以降、同様の調査を道北を中心に実施していくという。

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