遠浅小児童 最後の稲刈り 阿部さんの田んぼ 安平

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年10月1日

 安平町の遠浅小学校(奥本政一校長)は9月30日、同町早来新栄の農家、阿部修一さん(62)が所有する田んぼで全校児童による稲刈り体験を行った。来年3月末で閉校になるため、同校として実施する稲刈りはこれが最後。児童たちは心を込めて鎌を振るった。

 全校児童で地元の基幹産業に理解を深めながら、地域住民との触れ合いや力を合わせて働くことの大切さを学ぶ恒例の行事。5月下旬に約5アールの田んぼにもち米の稲を手植えしていた。阿部さんによると、今年は対策を講じたこともあり、エゾシカによる被害が少なく「昨年より収量があるのでは」と手応えを語る。

 この日は、児童34人が参加し、稲の刈り取りから束ねて運ぶところまで一通りの役割を分担し、共同で作業に当たった。収穫した稲はもち料理や赤飯にして食べる計画を組んでいる。

 5年生の森山優月君(10)は「広い田んぼを持っていて、作業は大変だなと感じた。稲刈りは楽しかった」と笑顔を見せ、「赤飯にして食べるのが楽しみ」と話していた。

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