白老中学校で28、29両日、日本笑い学会講師の古屋良一さん(64)=白老町在住=を迎えた特別授業が行われた。各学年の各クラスで計6時間にわたって講話し、生徒に人間関係や命の大切さなどを訴えた。
28日の3時間目は2年A組の21人に「人との関わり」をテーマに授業。自身の家系図を示し、8人の子どもと孫に恵まれてきたことを紹介し、これまで町内で養育里親として25人以上の子どもたちを受け入れてきた経験も語り、育児の大変さやそれを上回る喜びについて、ユニークな語り口で伝えた。
同クラスは昨年、古屋さんから「発想の転換」のテーマで授業を受けており、この日も次男の小学生時代のエピソードを取り上げ「『かるい』の反対語を問うテスト問題で『いるか』と答えた発想の面白さが自分の子供の頃を思い出すようでうれしかった」と紹介した。
古屋さんの孫で、授業を受けた水野冬真君(13)は「(テストでは正解にならなくても)発想の面白さをほめる姿勢に感動した」と話していた。