30日までサービス 「かのうち珈琲」開店1周年 白老

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  • 2022年9月24日

 白老町北吉原のゆうかり団地にある自家焙煎の喫茶店「かのうち珈琲」が22日、開店1周年を迎えた。「地域の方やリピーターに支えられ、続けることができた」と店主の鹿野内賢士さん(62)は30日まで、節目記念として1杯500円前後のコーヒーを400円で提供する。

 伊達市在住の鹿野内さんは2020年、体調への不安から勤務していた会社を定年1年前に退職。夢だった喫茶店を開こうと21年3月、機械を入れる焙煎工房としてユニットハウスを現在地に建設した。外装や内装を自ら手掛け、同年8月に焙煎(ばいせん)機の試運転を開始。満足できる豆ができた9月22日に開店した。

 周囲は閑静な住宅地で森も広がる場所。特に宣伝はしなかったが、近所の人たちが日常的に利用してくれるようになり、隠れ家的な雰囲気を求める都市圏の客が口コミで評判を広めてくれたという。

 コーヒーの種類は独自のブレンドやモカ、ブラジル、コロンビア、グアテマラなど豊富。注文を受ける際、客に好みを聞いてコーヒーミルを手でひき、ハンドドリップで丁寧に入れる。提供まで10分ほどかかるが、完成までの工程は客に見えるようにしている。「お待たせするのは毎回心苦しいが、ありがたいことに待ってくれる方たちばかり」とにっこり。「今後も研さんを重ねつつ、お客さまがおいしいと思う一杯を提供していきたい」と静かに語る。手作りのチーズケーキなども用意している。

 午前11時~午後6時。サービス期間中26、27日は休む。毎週月、火曜と第3日曜は定休日。問い合わせは鹿野内さん 携帯電話080(5594)7656。

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